2013年3月27日に近藤先生がお亡くなりになりました。
近藤先生は合気道七段、故 岩田一空斎(合気道九段)の高弟で、七堂先生の合気道の先生です。
大阪には講習会、昇級、昇段審査で来阪されていました。
僕も、講習会、並びに講習会後の宴会でいろいろと教えて頂くことを楽しみにしていたので、訃報を聞き、非常に残念でした。
先日、5月12日(日)に名古屋で、近藤先生を偲ぶ会、49日法要が有り、七堂先生が出席されるとのことだったので、僕もご同行させてもらいました。
合気道楽々倶楽部からはG夫妻とT氏が出席しました。
近藤先生のことで思い出すのは、
「合気道は愛の武術です。」と説明したすぐ後で、「所詮、他人の手、もっと極めろ(^-^)」と、にこやかに仰ってたこと。
「合気道は気が大事!気がなかったら他の武術と変わらん!」と、仰るので、「気って、なんですか?」と質問すると、「気は有ると思えば有るが、無いと思えば無い。」との回答に・・・・(?_?) と、なったのを憶えています。
その後の講習会や、宴会で『気』について何度も質問するうちに、『気』の力の大事を自分なりに理解出来たと思います。
講習会後の宴会の席で、「『気』の力って、なんですか?」との僕の質問(恒例?)に、「これが気の力!」といって、硬貨を曲げて見せてくれたり、割り箸4膳をまとめて箸袋で折ったり、海老天で箸を割って見せたりと、その宴会芸?は止まるところを知りませんでした。
特に硬貨曲げは、G君達も驚いて、講習会の度に、一円、十円、百円、五百円硬貨と、各自が持ってきた硬貨を曲げて頂きました(^_^;)
曲げるのは簡単。凹ますのは難しいといい、百円硬貨の中央部を凹ませたり、
僕が参加できなかったときに、G君が「新五百円硬貨を曲げてもらった!」(発行されてすぐの頃)と、興奮して話してくれたことが印象に残っています。
イタリアンレストランでは、僕の質問に、「割り箸持ってこい!」との近藤先生の言葉。僕が貰いに行くと、お持ちくださいとのこと・・・・そら、イタリアンレストランで割り箸はないわな~(・_・;)
席に戻ると、「何名様分ですか?」と、ウェイトレスのお姉ちゃんが持ってきてくれました。すると、ウェイトレスのお姉ちゃんも見ている前で、僕に割り箸の両端を待たせて、「エイ!」っと気合い一閃、見事に折っちゃいました(^_^;)
割り箸4膳って・・・普通、割り箸の袋で折れると思わんやろ(・_・;)
正直、恥をかかす訳にはいかん!と、両端持って、折るタイミングを計っていたのですが、杞憂でしたね(^_^;)
恐るべきは「気」の力か?それとも、ウェイトレスのお姉ちゃんの力なのか?
銀座ハゲ天での宴会では、僕の質問に、手元にあった海老天で「ホイ!」っと、持っていた箸を叩いて、僕に渡してくれました。
渡された僕としては「???、折れてませんよ」と、両端を持ってみると・・・パキッ!っと、折れました\(◎o◎)/!
また、箸の断面がきれいに折れていたんですよ!これが!
近くに座っていたH氏が箸を手で折ってみたのですが、断面がきれいに折れない。試しに自分も手で折ってみましたが、H氏と同様の折れ方で、きれいに折れないんだな(^_^;)
等々、宴会の思い出は尽きません・・・。
七堂先生との遣り取りも、僕としてはつぼに嵌り、大変面白く、聞かせて頂きました(^-^)
近藤先生曰く 「こいつのせいで、役員を首になった!」
聞けば、七堂先生が若かりし頃、エライ先生との練習で、エライ先生の技が効かないからと、投げられもせず、逆に投げてしまい、エライ先生の面子を潰したらしい。それが原因で、近藤先生は役員を首になったとのこと・・・。七堂先生も、当時は(当時から?)、効かない技に掛かるのが嫌だったらしい。
七堂先生曰く 「先生の方見たら、投げろ!って合図したから、投げたんですやん。」
近藤先生「・・・。」
近藤先生曰く 「こいつの回転投げはロクなもんじゃない!」 「こんな、相手が逃げられない投げ方したら危ない!」
・・・それは誉め言葉では・・・(・_・;)
等々、僕から見たら、この師匠にして、この弟子あり。この弟子にして、この師匠あり。といった感じでしたね(^-^)
講習会では、入り身、四方投げ、三教の取り方が印象に残っています。
近藤先生の講習会では、入り身の練習が多かったのですが、その時、不思議と袴の裾がほとんど乱れず動かないんです(・_・;)
僕が入り身をすると、どうしても袴の裾をからげたように乱れるのですが、近藤先生の入り身は裾がほとんど乱れない。
単に無駄のない動きをしているだけなのでしょうが、その無駄のない動きに行きつくのが大変なんだな~(^_^;)
そんな感じで、呉連枝老師、沙国政老師と共に、近藤先生の入り身は僕の目標の一つになっています。
四方投げは、上手いこと崩されて逃げられない。足で逃げようにも、足が出ないように崩されてしまい、ひょいと、投げられてしまう。
痛くもなく、勢いよく投げられるでもなく、コロンと転がされる感じ・・・いや、受け身が下手だったからベタンと倒れてたかな(-_-;)
七堂先生からは、四方投げをよく見ときや~、とのアドバイスを頂いていたのですが、狐につままれるとはこのことか?
これも理屈は分かっていても出来ない・・・いや、理屈が判ってないから出来ないのかも(-_-;)
あの、入り身と四方投げを再現すべく、今後も工夫を続けたいと思います(^_^)
近藤先生が最後に来阪された時、前年に足の骨を折るという怪我をされて後の練習だったと思うのですが、入り身の練習が少なくなり、座り技の練習時間が増えていました。この時、近藤先生は三教の取り方を少し変えておられました。
おそらく、足を怪我された後に工夫されたのでしょう。ちょっとした違いだったのですが、以前より技が厳しく、逃げられないように工夫されていました。年齢に応じた工夫といいますか、・・・自分の今できる工夫を積み重ねることの大事さを学ばせて頂きました。
今後も近藤先生に教えて頂いた技を鍛錬、工夫して習得したいと思います。・・・ありがとうございました。
あ、宴会芸もマスターしたいです!・・・僕には真面目な締めは無理そうですね(・_・;)
最近のコメント