八極拳の基本功、単式: 上歩撑拳
上歩撑掌と同じ、掌から拳に変わったものです。
上歩撑拳
伝統武術を現代に活かす!副会長の散手研究所(基礎から始める『使ってみよう』八極拳!! )
12月4日の練習風景を撮影した中から八極拳と合気道の技が使われている部分を編集してみました。
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技を掛けられた側からすれば、いい迷惑?な映像になってしまいました。
しかし、安心して下さい。十数年前には僕も、七堂先生や笹岡会長に同じか、それ以上にボテ繰り回されていました。
けれど、その御陰で『八極拳の技や、合気道の技が使える』という信念が植え付けられたのです。
単式での一人練習も重要ですが、技法に対する信頼感は実際に技を掛けられる経験なしに得ることはまず不可能、奇跡に近いと思います。
貴重な経験だと思ってください。
– 2009 年 1 月 13 日
僕が八極拳を練習するとき、散手練習を行うとき、また、合気道の練習を行うとき、共通して注意していることがあります。
それは伝統武術でいう「歩法」と言われる部分です。なぜ、僕が「歩法」に注意を払って練習するようになったか?
それは、ある名人の影響によります。八極拳を知っている人ならば当然、呉連枝老師の名が一番に浮かぶと思いますが、呉連枝老師に御会いする以前の話なので、残念ながら違います。(呉連枝老師からも大きな影響を受けていますが、それはまたの機会に譲ります)
その名人とは、形意拳、八卦掌等で有名な、沙国政老師(故人)です。
七堂先生が沙国政老師と、娘さんを招聘したときに、1度だったか、2度だったかお会いすることができました。その当時、僕は練習を始めて数ヵ月程度だったと思います。NHK文化センターに、七堂先生が沙国政老師と、娘さんを連れて来て「せっかくだから、みんなも一緒に練習したら?」と、言われたのがきっかけでした。
僕は失礼ながら、沙国政老師のことを知らず、髭の長い御爺ちゃんといった印象を受けました。指導された内容もよくわからず、なんとなく時間が過ぎていく・・・そんななかで、対練套路の練習となったときです。二人で組になって練習するのですが、誰も組んでくれる人がなく、一人ポツンといると、沙国政老師が、にこやかに手を取って、相手をしてくれたのです。
多分、形意拳の対練だったと思うのですが、なんともいえず不思議な体験をすることになったのです。
それは、相手の動きが見えていて、動きも速くは感じないのですが、滑らかな動きに何も反応できず、沙国政老師が迫ってくるのを、ただ見ている。
沙国政老師の動きは、「油をひいた滑らかな床を転がる球体」・・・そんな感じでした。
技や秘伝を教えてもらった訳ではありません。ただ、沙国政老師に対練で相手をして頂いただけです。
時間にしたら5分・・・もっと、短かったかもしれません。
しかし、それだけのことなのですが、僕が受けた影響は大きく、その不思議な体験が元になり、僕は特に「歩法」について、練習するようになりました。
今でも、その時の沙国政老師の動きは、僕の中で一つの目標となっています。
Posted in 副会長の独り言.
– 2009 年 1 月 6 日
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